雪割草の管理について

栽培の基本としては植え替えは秋に行います。早春の花は秋から冬場にかけて新しい根を下ろし、体力を蓄えながら寒い冬を乗り越えます。気温が25℃以上になる夏場に休眠状態になります。カタクリや福寿草のように全く地上部がなくなってしまうものがあるのはご存じでしょう。雪割草も葉こそありますがそれに近い状態と考え、夏場の多肥は控えるべきでしょう。
最近の問題は春の植え替えです。植え替えをすると他の植物も同様ですが一時的に水吸いが悪くなります。近年地球環境の問題で特に春先は紫外線が強くなっています。開花前後に植え換え、やや強い陽光下に置いておくと、花ばかりでなく古葉や新たに出た新葉も傷みを生じる場合があります。秋に植え替えたものや植え替えせずに1年持ち越した株はたぶん昔同様目立った紫外線の影響は出ないと思います。対策としては植え替えた雪割草は水を切らさないようにしばらくの間毎日たっぷり灌水します。そして重要なのは充分日の加減をするということです。新葉の伸びるときは日を当てて葉姿が間延びしないようにしたいところですが気を付けなければなりません。
当園の問題はすべての雪割草を毎年植え替えられないことと秋早めの植え替えが出来ないことです。毎年、年内ぎりぎりまで植え替えています。開花間際に植え替えをすると花の退色が早かったり、花が早く咲ききってしまったりする問題が出ます。出来るだけよい状態で販売したいところですがそのあたりご勘弁下さい。

良い花を咲かせる具体的な秘訣があります。当園で行っていることですが11月頃から開花前までバイタル1500倍液とハイポネックス2000倍液を混合したものを与えます。雪割草はその期間が長いため3回に一度くらいの割で行います。羽蝶蘭にも効果があるのでこの方法で羽蝶蘭にも混合液を与えますが羽蝶蘭は葉が展開し始めてから開花直前まで短期ですので水代わりの灌水になります。雪割草も羽蝶蘭も花も大きく色も良く咲いてくれます。試してみてはいかがでしょうか。ただし頻繁に行うわけですから濃度だけは前述した以上に薄めにした方が無難です。