イワヒバの生態

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 イワヒバの栽培品は若いうちは鉢内の用土に旺盛に根を張ります。しかし年数がたって根茎が20cmにもなると鉢内の根はほとんど活動しなくなってきます。画像Aの○内に根が下りているのがお解りになるでしょうか。イワヒバの根は葉の元部から出て自分の古葉を抱き込みながら伸びてゆきますが古株ですと長い根茎を下の土中まで下ろすことはありません。
古葉が用土となりまた生育のための必要不可欠な養分になっているようです。昔から古葉は取ってはいけないと言われます。古葉を付けたままにしているのときれいに取ってしまうのとでは元気さが違うのは事実です。また根茎の元になる用土を取ってしまうのですから当然根茎は痩せ細ります。
 自然のイワヒバは用土のほとんど無い岩上に芽生え岩にしがみついて生きています。数十年もして古く大きくなると岩にしがみついている根は活動も鈍くなってきて、風雪に耐えきれずやがて落ちてゆきます。同じように岩上に生育する真柏のように100年も200年も経ったような株は存在し得ないのです。
 このようなイワヒバの生態を考慮した上でそれを栽培に生かしてゆきたいものです。

古葉と胞子葉の整理
 品種によって胞子葉が出やすく観賞の点で見苦しく感じる場合があります。胞子葉と一部徒長した葉は画像Aのように真柏の芽摘みの要領で指先でむしります。はさみは使いません。古葉は画像Bのように下から指先で軽く取るようにします。それでも見苦しく感じる古葉は胞子葉同様指でむしり取りますがこのとき注意するのは必ず古葉の元部は残すことです。上述したイワヒバの生態で解るように古葉の重要性を踏まえた栽培法を取るべきです。ただし先人が口をそろえて言ったように全く古葉を取らずに栽培するのが最良な訳ではありません。古葉を放っておいて蒸れて傷める場合もありますので適度な古葉取りが必要です。

下の画像は紫峰の古株で古葉と胞子葉の整理をしてみました。この作業も軽い古葉取り以外毎年行わない方がイワヒバのためです。2年放っておいて1年散髪といった具合がよいと思います。

古葉整理後の注意点
古葉は栄養源となるばかりでなく湿度保全の役割も果たしています。古葉を整理した株の根茎部は乾き方が違ってきますから整理前と同じ状況で水くれをしていますと葉が巻いてしまう場合があります。

散髪後の上見です。さっぱりしました。