イワヒバ生産リストについて

当園ではじっくり時間をかけて栽培しています。いろいろなことを手がけているため時間が足らないのが本当のところですが。同じ大きさでも年数が倍も違うことがあります。柔い作りのものは根茎も柔らかくふらつきますし根張りも良くありません。
苗は出来るだけあたま数を多目に作りたいのですが個々の品種の特性で同じようには出来ません。
金華山のような剛直な葉性のものや蜀光錦のように平葉で葉が横に伸びるものは元気の良い芽に淘汰されて取りあえず多頭には出来ません。
またあまり小さい内から寄せて多頭にしようと思っても強弱が出てきますので寄せ直しも頃を見計らって行った方がよいでしょう。挿し芽苗のポット上げの段階で5芽くらいを基準にしていますが先の理由で3〜4芽くらいに出来ているものが多いと思います。小葉系のものは5〜7芽くらいにできるものもあります。ただし一本葉系統は苗おこしの段階では一芽作りですが不思議に芽数は増えてきます。

通販のお客様には出来るだけ良いところからお送りしております。思うような状態でない場合は1年お待ち願います。
栽培法の所と重複すると思いますが受け取った苗がその年に植え替えがなされている場合には適度な肥料が入っていますので一切追肥はしないように願います。根がいっぱいになっているようでしたら植え替えも良いですが少しでもまだ余裕があるようでしたら植え替えは次年もしくは秋まで我慢した方がよい結果を持たらすでしょう。
幼苗は植え換えた分だけ大きくなりますが根が落ち着く間もないのは良くありませんし、たとえ苗でも微妙なバランスを考えたり寄せ直したりしながら植え込んでいますので根がまわるまでいじらないで欲しいのです。特に3号仕立ては形を良くするために寄せたものが多く含まれます。
また植え替えの際株に見合った大きさの鉢を使って下さい。余裕がありすぎるのは良くありません。2.5号の苗なら3.5号の駄温鉢が基準です。

出来るだけ多くの品種を毎年作りたいのですが時間もスペースも限りがあります。リストの品種の三分の一くらいを年ごとに生産しようと考えています。気長にお付き合い下さい。


      2.5Pとあるのは2.5号硬質ポリポット仕立ての意味です。硬質ポットは内容器ですので2.5Pは鉢なら
      3号、3Pは鉢なら3.5号のサイズです。3Pでいっぱいになったものは4号鉢以上に上がります。植え替えの
      目安にして下さい。また他店で3.5フウランプラ鉢やカンノンプラ鉢で売られている商品は中身は当園の2.5号
      仕立ての持ち込み品と同じです。
      
      何年生の表記はだいたいのサイズで決めています。品種によっては表記より年数の多い場合も多々
      あります。勝手に年数をかけているのですから威張れません。
      
      
3Pは単に2.5Pを格上げするのでなく芽数を足したり形を整えたりしながら作ります。価格は高いもの
      でも2倍程度ですが品種によっては2倍3倍の内容の違いがあります。


リスト更新はある程度植え替えをして在庫と生育状態を見ながら作成致しますので、毎年早くて6月下旬以降になります。イワヒバは生育期間が販売時期と同じなのでできるなら植え替えた良好な状態で販売したいと考えております。春先は植え替え前の状態でも販売は致しておりますので御利用下さい。格上げ前のお買い得株の場合もあります。秋には根の回ったものが多くなると思います。

イワヒバ生産販売における当園の問題点 2009/9/23
挿し芽苗の段階で一つ問題があります。当園では挿し芽苗を温室の棚下に置いています。棚上に置く余裕がないのと棚上では一日一度の灌水では葉が巻いてしまいます。棚下なら晴天続きでも一日一度の灌水でも間に合います。ただ日照不足だと思いますが発芽が遅れてしまいます。中には2年越しになるものもあります。日に何回も灌水できるような方は明るい場所に置けます。おそらく当園より平均半月から1ヶ月くらい早い発芽になると思います。この時点での遅れは苗のしっかりさとは関係ありませんので上述しましたように勝手に時間をかけている部分です。
もう一つの問題点は植え替えです。当園では根鉢を崩して植え替えます。根をさばかれたイワヒバ幼苗は一時的に成長が止まります。また強日を当てますと紅葉してしまいます。日の弱いところで養生する必要が生じます。日なたのイワヒバ売り場でよい状態で販売しているのを見ました。これは根をさばかず根鉢のまま格上げして植え替えているものだと思います。根をそのままで植え替えることが嫌いな園主にはそうすることが有利なことは分かっていてもまねできません。基本的には苗も古株も表土部分、肩口、回りと多少なりとも根をほぐして新しい用土になじませるのが本来の植え替えの姿だと思います。大きめの株でもやたら大きな鉢に植わっているのを見かけますが根鉢をほぐさず横着して植え替えたものでしょう。
第三の問題点は日照管理です。当園ではイワヒバ以外の植物もたくさん栽培しておりますので一ヶ所にイワヒバを集められません。均一した日照管理が出来ないのが悩みの種です。前述しましたように植え替えたものは日の弱いところに置きたいし根付いているものは日を採りたい訳ですが一シーズン毎日のように植え替えしますので植え替えたものと植え替え前のものと分けておくことが出来ません。少しでも日を採って芸の発現しやすい状態にしたいのですが販売品も日作りのものと一時的ですがそうでないものと混合状態になってしまいます。斑の発現を思うように出来ないことは紅葉にも影響します。少しでもきれいな状態で販売したいのですが思うようになりません。当園では葉芸の善し悪しよりも木ぶり重点のイワヒバ作りになります。お化粧が上手でも元が悪ければ頂けません。
面積と時間といくらあっても足らないイワヒバ作りです。