イワヒバの病気と害虫

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以下病害虫について記述しますが、病気は高温多湿等環境に起因するものがほとんどですが、肥料過多が一番大きな原因となります。病気を治すことも必要ですが病気の発生を抑える培養法を会得するのが大事です。

@ベト病     症状

昔からイワヒバに関しては『ベト』と言われて一番発生の多い病気ですが本当にベト病かどうかは分からないようです。
周りの葉から茶変していきます。これは次々に感染しますので早期発見が必要です。ダコニール・リゾレックス水和剤・タチガレン液剤などが効果があるようですがイワヒバに関してこれがベストという決めてはありません。多くの方は予防にダコニール1000倍液を使用しています。6〜8月、月1回散布をお勧めします。当園では万能殺菌剤であるベンレートで効果を得ています。ベンレートは高濃度のものを使用しても薬害がありませんので発生したときは高濃度ベンレートが効果的です。
異常気温の夏は特にこの病気が出ます。少しでも症状を見つけたら早めに通常希釈率より濃いめのベンレートをかけます。ベンレートはイワヒバに関しては薬害がほとんど出ません。かなり濃いめでも当園では問題ありません。もう大丈夫と言うまで何度でもかけます。
また柄出しのため成株に肥料を多目にやる方は殺菌剤散布もしっかりやる必要があります。


A白絹病      症状

立ち枯れ病のように葉が茶変し小さな白っぽいムシの卵のようなものが見えます。バシタック水溶剤(メプロール水溶剤)が有効です。またバシタックはリゾクトニア菌にも効果がうたわれていますのでイワヒバには有効な薬剤と考えられます。早期発見は言うまでもありませんが用土まで浸みるように使用します。

Bヨトウムシ     →症状

緑色に黒斑のある幼虫が葉を浸食します。イワヒバの葉に似ているので分かりづらいですがわずかに葉先が焼けたように茶色くなっていたらヨトウムシがいます。食害され始めると糞も見えます。観察することが重要です。知らない内に丸坊主などと言う事態も起こり得ます。スミチオンとオルトランの混合液散布が持続性もあり効果的だと思います。生育期間中一月に1〜2回の薬剤散布が必要です。
(5月から10月まで)

Cネキリムシ     →症状

ヨトウムシと違い白っぽい幼虫です。根茎を浸食するので発見が遅れることが多いようです。当園では特別ネキリムシ用の薬剤散布は実行していませんがこれの被害を受けたことは滅多にありません。オルトランが良いようですが定期的にヨトウムシ用の薬剤散布をしているのでネキリムシの発生も押さえているのかもしれません。
※近年ネキリムシと言われていたものが『ソトモンツトムシ』であることが分かったそうです。

Dネコナカイガラムシ    →症状

以前は病気の一種だと思われていました。元気のない株を鉢から抜くと根に白いカビのようなものがついてます。これはイワヒバばかりでなく他の山野草にも結構見られますが、カイガラムシの類だそうです。カイガラムシ専用薬剤はスプラサイド乳剤ですがオルトランやスミチオンでも予防できる話も聞きます。
当園ではひどい場合スプラサイドの規定希釈液に2〜3時間付けておきます。(ほんとはすこし濃い液を使っていますが少し危険です。)取れていない場合はまたさらに2〜3時間浸け置きします。忘れて一昼夜浸けっぱなしにしてしまうと薬害で枯らす場合がありますので注意して下さい。水でも簡単に落ちますので水洗いの方が無難かも知れません。ただ根の奥まで完全に除去するには根をかなりほぐすかたちになりますのでその後は日の弱いところに置いて水切れしないようにします。
鉢の中は見えませんので当園で販売のイワヒバにも付着している場合もございます。この点ばかりはご了承願わねばなりません。

E黒ヌル     症状     治療後

一種の藻のようです。放っておくと新芽部分が窒息状態になってします。時々葉の内部を観察して早い内に取り除くのが最良です。レモン汁を使っている方もいるようですが木酢液を使って除去します。木酢液は製品によって濃度が分かりづらいですが500倍くらいを目安にして下さい。ペーハーの問題だと思いますが木酢液木酢や食酢の原液をかけるとゼニゴケが枯死します。気をつけて下さい。500倍木酢液をノズルスプレーを使い吹き流しますが先の尖ったピンセットを併用して出来るだけきれいに取り除きます。この様にあくまで物理的な排除法しかありません。

Fリゾクトニア菌によるもの 

高温多湿時に葉の内部が腐ったようになります。気付かずに重大な被害が出る場合がありますのでリゾレックスやバシタックの予防散布をお勧めします。

Gサビ病
金麒麟と古金襴に特に顕著に発生する病気です。ベテランの方の話ですと赤サビ病とのことです。秋口になって夏バテのような感じで下葉から茶変していきます。ベテランの方はダコニールで予防効果があると言っています。当園ではジマンダイセンを使用して効果を得ています。。金麒麟と古金襴は予防散布に努めるのと発病したら早急に散布するようにします。一つの方法としてお盆くらいを境にダコニール・ベンレート殺菌をジマンダイセン殺菌に変えても良いかと思います。あとは臨機応変な対応をお願いします。なお、金麒麟、古金襴ばかりでなく多肥料栽培品には他の品種にも現れるとのことです。また春から現われることもあるようです。
★ダコニール、ダイセンは希釈率を間違えると薬害を起こすようですので注意して下さい。高温時に濃い液をかけると枯死することもあります。
★サビ病に関しては専用の良い薬剤があるかもしれませんので種苗店などに相談してみても良いかもしれません。
    金麒麟     古金襴

※通常はベンレートやダコニールでの殺菌消毒およびヨトウムシ駆除消毒(殺虫剤)だけで対応している趣味家が多いようです。
※詳しくは農薬メーカーなどの関連サイトでお調べ下さい。また間違いがあるようでしたらご指摘下さい。