七変化 
 「しちへんげ」という品種です。
八重咲を咲き分けます。「変化」という品種もありますが七変化よりも芸が落ちるようです。

七変化の話

伝統園芸 古典草花
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左画像二つとも大和だそうです。元々の大和は絶種したらしく今流通している大和は再生品だと言うことです。増殖する段階でいくつかタイプがあったようです。本来困った話ですが事実のようです。上と下、同じ品種とは思えません。下は金采のように咲き出し緑がかっています。これだけ選別増殖出来れば違う名前を付けたいところです。
『昨今の福寿草情勢』で懸念したようなことが元来福寿草では行われていたようです。長い年月受け継がれていく過程でやむを得ない行為なのかも知れません。ただ昔と違って一般愛好家の方も実生育種をしていますので『節度』と『見識』がますます問われるように思います。

この七変化の裏話
上画像の七変化、鉢は9号です。いろいろな銘品を販売していた時の残党です。おそらく15年くらい経っていると思います。盆栽置き場に忘れ去られ置きっぱなしにしてありました。植え替えなどしませんでした。水もろくにくれていなくて肥料も与えたことはありません。日なたの盆栽置き場で生き延びてほぼ毎年のように一つ二つ咲いていました。昨今の福寿草ブームで「そういえば昔の残党があったな〜」と言うわけで花を確認すると七変化だったというわけです。どうせ大した品種でないと思っていましたら皆様がご所望の品種であったのです。水くれもいい加減、肥料はやらず、日なたに置いてあったのが結果的に良かったのかもしれません。福寿草の強さに驚くばかりです。

昨今の福寿草情勢
「変化」や「七変化」を実生すると高確率で似たような芸の個体が得られるそうです。それらを命名したのでは無限に銘品が生まれてしまいます。数年後に「変化」はたくさん出回る気配がありますがほとんどが実生品だと思います。新しい品種を作るのと古典的素養を大切にするのとをはっきり線引きした育種を行なうべきです。このことは「変化」以外の品種でも同様です。愛好家の方もただ真新しい名称だけに飛びつくような収集欲は収集熱を冷ます結果に成りかねないことを自覚し、自分なりの基準を設けて末永く福寿草の銘花を楽しんで頂きたいと思います。
車白
福禄寿

きれいに咲いたのでこちらから覗いて見て下さい。品名をクリック!

大和の裏話